振袖の販売とレンタル店「はれのひ」の事件から考える企業の姿勢について

2018年1月8日成人の日。

成人になった人たちにとって、その親にとってもかけがえのない晴れの日に、振袖のレンタルと着付けを業務としている会社「はれのひ」(本社神奈川県横浜市)が夜逃げしたというニュースが流れました。


この会社は振袖の販売・レンタルと着付けの店を4店舗出店していて、前日に筑波の店では営業していたようですが、それでも着付けが遅く式典に間に合わなかった人がいたようです。

そして、1月8日、横浜と八王子の店は誰もおらず、本社も電話に出ない状況、

福岡の店だけは、本社とは連絡がつかない状況の中、店長の判断で着付けを実施。


八王子の店は物が何もない状態になっている画像が流れてきていることと、直前まで電話の問い合わせに普通に対応していたことなどから、計画的ではないかと書かれています。


また、従業員には12月の給与が遅れていることまあったとの話も流れていて、経営状態はかなり厳しかったのだと思われます。



振袖の販売やレンタルをして、着付けをする会社は、1年から2年前に予約を受け、その代金は先払い。(着付け代は当日払いの店も)

倒産や夜逃げするにしても、成人式の日よりも少しでも早ければ、倒産についての非難は避けられなくても、成人式を迎える人たちは、別の方法を選べたはずなのに、当日の朝だと、他の店にお願いしたり、スーツで行く準備をしたり、式典には出られる手立てがあったはずなのに。



晴れの日に行われる事についての事業をするときに、晴れの日はその人の人生にとって大きな意味を持っていることぐらいはわかっていると思いますが、今回の会社にはその事に対しての倫理観はなかったように思われます。


民間の企業が経営不振から倒産することは、珍しいことではありませんが、仮に倒産し、その事業に関係する人たちへの迷惑は避けられないにしても、最後の最後の倫理観は残しておいて欲しいと思いました。


もちろん、今回の会社の社長や従業員も、最初から倫理観がなかったはずはなく、とくに従業員は被害者と同じぐらいの苦しい心境になっているのではないでしょうか。




今回の事件の一方で、今回の事件の被害者を救済しようとする動きについても、情報が流れていて、日本人の良さと、ネットでの情報化社会の強みを感じることができました。



企業は世の中に貢献することで、その存在価値があり、その貢献度合いが、必要な経費を上回ることで利益を得て事業が継続し、本当の世の中への貢献となる。



ずさんな経営があったのか?

または、事業の貢献度合いが、経費を上回れなかったのか?

今回の事件の原因はわかりませんが、いずれにしても、とても残念な事件です。