近くにいるネガティブな人

いつも、不平不満を言っている人とはあまり関わりたくない。

近くにいてその人の発言が聞こえてくるだけで、こっちまでネガティブな気持ちに感染してしまう。

いろんな人の話や本ではそんな人とは関わらない方が良いと言われているが、長年会社内でしかも、席がすぐそばにそんな人がいる。

何かの想定外のことがあると「もう、最低だ」と口にし、口癖は「どうせ・・・」ネガティブな単語が独り言の中に含まれていて、また、その独り言のボリュームが大きいから耳に入ってくる。

その人は記憶力が良いようで、以前に他人から言われた言葉を覚えていて、その一言を根に持っていて、そんなことから、周りの人を自分の味方と敵に分けて考えていて、一度レッテルを貼ったらそのレッテルにはまった出来事があると「やっぱり」と言ってその人のせいで自分が大変になったと嘆いている。

そんな人が自分の席のそばにいる環境だと嫌でも毎日そのネガティブな言葉がふりかかってくる。



それがずつと嫌だった。ストレスだった。でもそのことをストレスと思うと、感染してしまったことになると思って、ストレスだと思わないように心にフタをしていた。



そんな関係が最近変わってきた。

変わったきっかけは覚えていないのですが、何かのタイミングで本音で話をして見た。そうしたら相手がキレてさらに険悪な関係になった。

これからもずっと一緒に仕事をしていかないといけないのに、険悪なままは嫌なので、また本音で話をしてみた。

そしたらまた相手がキレた。そして自分もキレてしまった。


そんなことを何度か繰り替えるうちに、自分が考える会社の目的について口にする流れになり、自分は「会社と従業員の長期的な利益が最大になり、そして、従業員みんなが幸せであること」そうなるためにどうしたら良いのか?それをいつも基準に考えていることや、会社対しての想いなどを、お互いケンカのような言い争いの中で口に出していた。


そんなことを話す機会なんてなかなかないし、かなり真面目な時になるような内容。

それを長年溜まっていたストレスが、ダムが崩壊するような勢いがあったから、そこまで深い本音を口に出していた。



そんなことを繰り返していてるうちに、二人の関係が変わってきた。二人で話す時の空気感が変わってきた。


今まで考え方の違いからいろんなことを受け入れてもらえず、完全否定され、話し合いはいつも決裂していたのが、最近は決裂した次の日に、「昨日の話をもう一回考えてみた」と昨日の話しの続きになり、そんな時は大抵こっちのいっていたことに同意してくれている。



そんなことを繰り返している時に、思い切って「ネガティブな言葉を聞かされるのは辛い」と、思っていることを話してみた。それを聞いて少しキレそうになっていたが、意見として受け入れてくれた。



そこから二人の関係が変わってきた。

本音で話しが出来る信頼感を感じるようになり、本気で会社組織のことを話し合えるようになってきてとても良い関係。


ひとつ、新たな問題点として、帰る時間が2時間は遅くなってしまった。

ひとつ一つの出来事に本気で話し合うと時間がかかって、疲れ気味。

でも、心のストレスは減っているので以前よりいい感じです。