頼られることの良い面と良くない面

伝えたいこと: 人に頼られる事は良いことだけど一歩間違えると人の成長を阻害してしまう

伝えたい相手: 人から頼られる人で優しい人に


会社組織で人の価値は、どれだけ仕事を頼まれるかたいう考え方を聞いたことがあります。

大きくはその通りだと思うのですが、仕事をどんどん頼まれる人が優秀だということではありません。



仕事を頼まれやすい背景に、仕事ができる、仕事が早い。という要素があるかと思いますが、そんな仕事ができる人でも、頼みにくいような雰囲気の人には、なかなか仕事を頼まないようになりがちですよね。


人は、誰かの役に立ってこそ、存在している値打ちがあると僕は思っているのですが、仕事のできる出来ないに関わらず、頼んでもらえないと、人の役に立っていないということになるので、人からの頼まれごとは多い方が良いと思ってきました。



僕の働いている会社に、人からどんどん頼まれごとが来るベテラン社員がいます。

人柄がとても良くて、仕事もできて、知識や経験も豊か。

そんな人なので、どんどん仕事の依頼や質問が来ているのですが、その内容に少し違和感がありました。

どんなことを頼まれているのかを観察していると、質問内容がとても単純でわざわざ人に聞かなくてもいいような内容で、質問しているスタッフが自分で考えずに、答えだけを言ってもらいたいだけ、または、決めてもらうことで責任を減らせるような内容がなどがとても多かったです。

質問だけでなく、気がいいことで、簡単な作業を依頼されても、断れなかったり。代わりにやってあげたり。


頼まれごとを、しているのはいいのですが、頼まれごとが一向に減らないどころか、増えて行っているようにも見えていました。


どうも、頼まれたことに、答えを教えていたり、作業を代わりにやってあげているせいで、質問者は、同じ質問があると、その人には聞けば教えてくれる。と思っているようです。

少し複雑な仕事も、どうすればいいのかを教えていないので、また同じような仕事がまた来た時、同じようにその人に相談して、結果その人がやってあげる。 そうすると、やり方がわからないままなので、また、同じ仕事が来ると、またその人に・・・

頼まれごとが減らないはずです。



頼られることは、とても良いことですが、内容によっては、ただの気のいい人に、なってしまいがちですよね。

そうなると、質問者はいつまでたっても成長しない。

頼まれている方は、お礼を言ってもらえて気分は良さそうですが、たきどきストレスになっているのを見かけたりしています。


そうならないように、質問者や依頼者とどのように接して行けば良いのかはよく考え、相手が成長するような対応をするとを意識していくことが重要だと思いました。