過去はすべて正しい

今年から始まった社内での新しいプロジェクト。

自分ともう一人の二人でスタートしながら、新しいメンバーの発掘も目指している。


プロジェクトを開始するにあたり、まずは、現状を把握するために、いろんな店舗や部署に出向き、話をして行くことにした。

また、同時に、社内で埋もれているダイヤの原石のやうなスタッフを探しながら。


昨日と今日、二日間出張し沢山の人と会い、現状を教えてもらいに行ってきました。



対象者は、まず、社内の主要な人物にオススメのスタッフを教えてもらい、そこで推薦のあった人に絞りました。

みんな、他人から推薦されているだけに、全員レベルは高めで、スルーズに現状の把握が、できました。



その一方で、見えてきたことに、現状は、事前の想像以上に酷かったことがあぶり出されてきました。

このプロジェクトは、元々、自社内で専任の担当者がいて、自分自身としては、不具合があること知っていたのですが、今回ヒアリングをしていると、不具合の多さが想像を超えていました。


現場では、すでに改善への期待はなくなっており、とても酷い状況でした。

ヒアリングを進めるうちに、その酷さの原因は、担当者への恨みのような、感情になって来てしまいました。



なぜ、解決していないのだろう

こんな酷い状態のまま放置していたんだろうか?



そんな感情が何度も浮かんで来ました。


ヒアリングするたびに同じ感情が湧いてくるうちに、ふと、思い出したことがあります。

それは、この内容に取り組んだ担当者が、毎日夜遅くまで残って働いていたこと。

一緒にプロジェクトを進めていたパートナー企業の担当者も、住む場所を一時的に変えてまで開発してくれていたことなど。

決していい加減にしていた訳でないことを。



最近聞いた言葉で、


「過去はすべて正しい」


こんな言葉を思い出しました。

今、あること、起きていることは、以前誰かが考え、時には悩み、最良だと思うことを選んだ結果。

だから、現状がたとえ悪くても、以前の判断を批判してはいけない。

過去の判断をしたのが、自分なのか、他人なのか。どちらの場合でも。



もしかしたら、いい加減に決めたこともあるのかもしれない。

たとえそうであっても、いい加減にした理由があったはず。

信頼し、尊敬する仲間や、自分のしたことは受け入れる。

そうした上で、今から出来ることを考える。


過去への批判、反省。そんなことをしている時間を、なぜそうなったのかの把握に費やし、その経験を活かしていく。



なんな考えを思い出してから、一気に気持ちが楽になりました。


「過去はすべて正しい」


これからも忘れずにいこうと思います。