営業経験 4

そうして、大抜擢で営業にデビューした。

あれだけ営業が嫌だったのに、いざ他人より評価されるとうれしいもので、もしかしたら営業に向いているのかも、などと思ったりしていた。

 

そして、営業の先輩と同行し、初めての担当を持つことに。

一人で得意先を訪問するときのドキドキ感。初めて注文をもらう時のうれしさ。初めての集金。どれもが緊張の連続だった。

最初は15件ほどだった担当先が、3か月ほどで、担当先が増えて行った。

 

それから17年間営業を続きていました。

 

その17年間で、いろんなことがありました。

毎月毎月売上の目標に追われ、その中でもそこそこの実績を残し、その結果、Aランクの得意先担当に抜擢。そしてそのAランクの得意先を担当している営業の中での年間1位の売り上げを達成したことも。

 

でも、その裏側には、もともと一般的な営業マンのような立ち居振る舞いができない自分に劣等感を持ち続けていました。

営業での得意先訪問は、まだましで、仕事の話だけをしていればどうにかなるのですが、時々お酒を飲みながらの場所に行くときには何を話せばよいのか、どうにか話をしていても、まったく盛り上がらない、カラオケを歌ってもまったく盛り上がらない。とても苦痛でした。

毎年、年末が近くなると忘年会対策として、営業車の中で歌の練習をしながら得意先を回っていたのを覚えています。

そんな、自分が営業として17年続けていく上では、いろいろな作戦行っていきました。

その多くの作戦は先輩や上司と飲みにつれて行ってもらったたときの、自慢話や失敗談など飲み屋でのはなしの中に先輩がくぐり抜けてきたいろいろな体験談がたくさんあり、とても参考になっていました。

 

自分の同期は先輩や上司と酒を飲みに行くのを嫌がっていたのですが、自分だけ、喜んでついて行っていました。

その時に聞いた話が今の自分のベースになっているのを最近改めて感じます。

 

そうして日々実践し続けた17年間の体験が、今回後輩に伝えるうえでいろいろなパターンの中から今の後輩に必要な情報を提供できる糧となったと思います。

 

1度だけの指導で初心者の営業が一人前になれるわけではないのですが、成功へ少し加速するきっかけは与えられたのではと思っています。

 

 

営業時代の失敗談はたくさんあるのですが、また機会があれば書いてみようと思います。

 

今日はここまで